2021/03/17 08:47
私たちが自然から受け取るもの 「 くらしの花木 -くびきの春 -」

【インタビュー要約】
自分で畑をして、ジャガイモやタマネギを育てている。前にはイチゴも。ジャムにした。昨年からぶどうの栽培を始めた。マスカットベリーA。くびきのぶどう園にいく途中のドライブ、車窓の風景に春を感じる。畑のため池にミドリガメが住み着いた。アマガエルもかわいい。
雪国の春はすべての花が一斉に咲き始めますよね。椿、水仙、サザンカ、桜、里山が緑に包まれる頃に山桜が咲いている。夜桜、夜のとばりに広く浮かびあがる桜に息を飲む。田植えのあと、ほんのわずかな間だけ、水の張った田んぼの水面に映る山の姿もきれいよね。
レストランの脇で月桂樹、ローズマリー、ミントなどのハーブを育てている。これがうちのお店らしさかな。高志の横山さんのアスパラは最高。他にもえんぴつなす、シシリアンルージュも最高ですよ。
(娘さん)春はにおいで感じる。学校の帰り、夜のバイト帰り、土の香りで春を感じる。雪が解けて、土の香りがするのかな。つくしの香りも。学校で長岡に行くようになってから、山菜も食べるようになった。
【インタビュー要約】
6時に起きて、7時に仕事場へ。冬は工房を温めることから始まる。冬はあんこでもなんでも生地が締まる。反対に夏は冷房なんてききやしない。湿気もあって生地がだれるから、汗だくで手早く作業する。
継続団子はいまも昔も年度代わりの挨拶に「末長く、これからも」って使ってもらっている。人の縁をつないでいるお菓子。いまも昔も盆暮れ正月、年度代わり、お出かけにお供にお菓子をだしてきた。春は卒業式の紅白まんじゅう、GW頃にはくびきあたりは田植え・稲刈りのときに、人が帰ってきて法事も増えるから、お菓子もよく出るね。
春は高田の観桜会が仕事のピーク。塩漬け桜のサブレ、おまんじゅう、桜餅、桜ものを仕込み始めると春を感じるよ。
直江津の辺りは祇園祭もあって、地縁が濃い。コロナもあったし、昔より薄くなってきているかもしれないが、結婚式やお葬式、法事みたいな、人と人が縁を結ぶタイミングに、菓子屋としてやれることをやっていきたい。
大雪の後、馴染みのお客さんが来て、「お店が開いていて、いつものお菓子を食べられて、ほっとした」って。街のお菓子屋さんなんだって、気づかせてもらっている。
【インタビュー要約】
安塚出身で高校まで過ごし、その後上越で就職。関東に10年ほど働きに出た後に、13年前に上越に戻る。昨年転職して、今の職場に。いまの家から職場まで歩く道すがらに小さな花が咲いているのに気がつくと、春を感じる。
一番最近は2,3年前に友人を誘って、山に入った。タラの芽、山うどやゼンマイ、わらび、昔のように歩けなかった。茅で滑ったり、人の手が入らなくなって荒れてきている気もした。以前は1年を通じて山に行き、畑の手伝いをしていた。取ってきたきたぜんまいはトタンで干して揉んでいた。
関東は冬も晴れが多くて、春は華やか。整備された花壇や街路樹に一斉に花が咲く。雪国の春の花は、小さくて、目を引くわけではない。けれど、見つけた時に、かわいいなぁ、ほっこりと温かい気持ちになる。
小さい頃、母が野の花やチューリップやヒヤシンス、ふきのとうやすみれなどを小さなプランターに植えて、冬のあいだいろりのそばで育てていた。雪深いから、小さな花の姿に励まされて春を感じていたのだと思う。小学生4、5年の頃に自由研究で植物採集をした。家の周りの野に咲く花、ツユクサみたいな花を新聞に挟んで、画用紙に貼って、こんなにたくさんあるんだなぁって思った。
春一番を感じるのは、空の色。冬はずっと鉛色の空。遠くの妙高山がよく見えて、青空が広がると春だなと思う。海もそう、冬の荒波の日本海が穏やかな表情になっていく。春は緑がかった水色に近い青。昨日はもう海岸を散歩している人、犬を連れている人もいた。夏は群青色に変わっていく。
【インタビュー要約】
家業を継いで30年。朝5時には起きて市場に行く生活を続けている。新潟の春はやっぱりイチゴ。あとはアンデスメロンかな。他には柑橘類各種ってところだね。夏になるとスイカ、ルレクチェが始まると秋を感じるね。
直江津といえば、やっぱり祇園祭。おセンマイがいいって若いのは言うけれど、私はなんといっても川行事だと思う。直江津小唄にもあるでしょう、「夜の荒川、神輿万度が下がる〜」って。7月になるとお囃子の練習が始まって、ああいよいよ祭りだなぁって思いますよ。
春は一人でね、荒川の土手に行って桜をみたりするんですよ。奥さんに店番を任せてね(笑)
*参考:直江津小唄(二三吉)
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